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音楽、料理、小説、時々、創価学会

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アムウェイと創価学会①

アムウェイと創価学会①


 先日、こんなメールがきた。
「覚えてますか? ○○です。今はどうされているのですか? Hさん(僕のこと)ならどんな分野でも成功すると思います。また、時間がありましたら美味しいものでも食べにいきましょう」

送信主の木村君(仮名)は、僕より歳は二つくらい下で、5年程前に仕事関係で知り合った。偶然にもお互いが若いときに共に料理の世界にいた、ということもあり、話しがあうせうか、割りに仲良くなった。僕を慕ってくれていたし、波長があうというか、飲みに行ったりと個人的に付き合う様になった。彼はいい奴で、人生についてしっかり考えている、基本的に真面目な男だ。ただ、幾分頑固なところがあり、いささか癖のある性格で、ある種の人にとっては全く受け付けないタイプの人間だ。自己啓発の類の本を好んで読み、時折、他人にそれをあたかも自分の経験で会得した様に話てしまう。

そういう彼の最も問題な部分は、人生についての哲学、成功法的な理論で頭はパンクしているのに、行動を含めた彼の“現状”と“実相”が全く相反しているということだった。成功とか幸せに向かう為の方法論に満足してしまって、もはやその方向にすらつま先が向いていない、ということだった。

折伏しようかな、と思った矢先に彼は訳あって会社を辞めた。今から三年ほど前の話だ。すぐに電話が来た。
「今度、飲みません?」

飲み屋でしばらく世間話をした後、彼はこう切り出した。
「Hさん(僕)、Hさんはとかあります?」
「夢?」と僕は驚いて訊いた。
「夢です。この仕事このまま続けるんですか?~云々~」
(なんだ、なんだ?)

しばらくして彼は改まった口調で言った。

「実は・・・・・・僕・・・・・・アムウェイやってるんです。アムウェイって知ってます?」

僕の悪いところであり、勘の鋭さと計算高い部分である。0.1秒くらいの瞬時の速さで、何故彼がこれまで僕を慕ってくれ、接点を沢山もつ様にと連絡をよこしたか、そして今後の彼との人間関係の中で繰り広げられるドラマ(みたいなもの)、全てを完璧なまでに見通した。そこに好奇心も加わったのだ。
(面白くなりそうだ。ニヤリ

僕は言った。
「いや・・・・・・あまり知らないんだ

僕が20歳のときに、その時いた職場でニュー・スキンが流行った。いわゆるアムウェイと同類のネットワークビジネスだ。サプリメントなどの健康食品や化粧品等を知人、友人に売って利益の一部を得、更にその知人、友人がまた他の誰かに売り、ネットワークが出来れば、上位のものが大きな利益を得る。まあ、ねずみ講ってやつだ。

そういう話が来ると、まず僕の中ですぐに“NO”という結論が出る。しかし元来好奇心が旺盛なのか、そういう世界に浸る人間達が一体どういう思考性と行動規範(みたいなもの)で生きているのか興味がある。よほど危険でない限り、扉を開けるタイプなのだ。
ニュー・スキンの本社は新宿西口の高層ビルのワンフロアだった。 “なんとかダイアモンド”とかいう沢山儲けている人の話やらを聞き、勧誘にあった。まず、商品は絶対ただで貰った。使ってみたが悪くはなかった。ただ、それまでである。
ニュースキン以外にも「回帰水」やら「CSのテレビ局を立ち上げるから出資してくれ、利益を分配する」といった話にも聞きに行った。まあ、何もしなかったけど

だからそういう類の話は、実は前出の木村よりも詳しいし、(インターネットなんかない時代だったけど)裏も表も知り尽くしていた

飲み屋で木村は続けて言った。
「これなんです」

取り出したものは10センチくらいのプラスチックケースで、そこにはどっさりとサプリメントが入っていた。

何? それ」と僕はものすごおおおく興味津々に訊いてみた。

(続く)
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かいつぶり

Author:かいつぶり
職業 マスコミ

趣味 読書、楽器、小説を書く、料理、音楽

好きな食べ物・・・スイーツと酸味の少ないコーヒー、美味しいフランス料理と美味しいワイン。それさえあれば至福の時

好きな音楽 70年代のソウルミュージック。80年代前半の西海岸サウンド。あとジャズや、山下達郎周辺

好きな作家 ドストエフスキー、カポーティ、アーヴィング、ヴォネガット 

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